カッパドキアのゼミ渓谷は、この地域で最も長いハイキングコースの一つです。全長およそ5,600メートルのゼミ渓谷は、そこを流れるゼミ川にちなんで名付けられました。渓谷内には数多くのローマ時代の墓が残されています。
渓谷を歩いていると、プラム、桑、さくらんぼ、梨、あんず、酸味のあるさくらんぼ(スアクランボ)、ヘーゼルナッツの木々に出会うことができます。道中では、サルヌチ教会、エル・ナザル教会、カラブルット教会、ギョルクンデレ、そしてサクル教会にも出会えます。
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サルヌチ教会
一時期、貯水槽として使われていたことから「サルヌチ(貯水槽)教会」と呼ばれており、堂内には今でも水の跡を見ることができます。この教会の最も印象的な特徴は、メダリオンの中に描かれた聖人像です。カラブルット教会から200メートルほど先に位置しており、ゼミ渓谷で必ず見ておきたい教会の一つです。
今日まで残ったフレスコ画が、色褪せることなく鮮やかなまま損傷もなく保たれているのは驚くべきことです。
エル・ナザル教会
ゼミ渓谷にはエル・ナザル教会もあります。妖精の煙突の一つに彫られた教会で、残念ながら床の一部とアプスの一部が損傷しています。正確な年代は特定できていませんが、10世紀末のものと考えられています。ギョレメ野外博物館からおよそ800メートルの場所に位置しています。堂内の場面は時系列に沿って配置されています。

カラブルット教会
カラブルット教会に入るには、入口まで登らなければなりません。そのためこの教会には扉がなく、入るのが難しいことから訪れる人も多くありません。そのおかげで、堂内のフレスコ画は今日まで残ることができました。
サクル教会
この教会は非常に急な斜面に位置し、入口が崩落したことで1957年になってようやく発見されたことから「サクル(隠れ)教会」と呼ばれています。装飾画が岩盤に直接描かれている点が目を引きます。また、天井に施された非常に装飾的な十字架も特徴的で、こうした十字架は初期に建てられた教会に多く見られます。壁面には、祈りの場面、受胎告知、キリストの降誕、神殿奉献、洗礼者ヨハネの派遣、キリストの洗礼、キリストの変容、磔刑、そして聖母マリアの永眠の場面が描かれています。建設は11世紀後半と特定されています。赤色を基調としたこの教会には、メソポタミアの教会建築の様式も見て取ることができます。ゼミ渓谷でぜひ見ておきたい貴重な教会の一つです。


